最強の真言を教えてもらった。

新月なので、瞑想会に行った。
(国東市の隣、杵築市にある「天土のおと」では、ほぼ毎月クリスタルボウル等を使った瞑想会を開いている。鼓膜だけでなく身体の芯まで揺さぶるクリスタルボウルの音は、「音」というものが空気を震わせる物理的な波であることを思い出させてくれる。とても素敵な瞑想会です。)

瞑想後、主催者さんが「この間、最強の真言を教えてもらったの」とシェアしてくれた。

「あれは、あれで良かった」

「なんだ、そんなありふれた言葉か」と思われるかもしれないが、口に出してみるとなかなかの破壊力。(心で思うだけでなく、音として発話することがたぶん大事。波を生む。)
「あれは、あれで良かった」
もつれて絡まる糸をばっさりぶったぎってくれるような、もうどうしようもない過去を現在から切り離してぽいっと窓の外に放り出してくれるような、きっぱりとした力がある。


私は今現在新潟の大学院に籍を置いているのだが、実際は休学中で、おそらく来年は辞めるだろうと思っている。周りの人には「もったいない」「せっかくだったら卒業したら」とよく言われるし、実際にかなり迷っていたのだが、自分の中ではもうすでに結論がほぼ出ていて、それはまさにこの「あれは、あれで良かった」という精神性によるものだ。

もし大学院に行かずに仕事を続けていたら、新潟から九州に旅行に来ることもきっとなかったし、たとえ「住んでみたい」と思ったとしても仕事を辞めてまで引っ越してくることはなかっただろう。私にとって大学院という場所は、国東に来るために通らなければならない場所だった。他のルートもあったかもしれないが、少なくともいちばんの近道であったことは間違いない。お金も払っているし、ここまで単位もとってきたけれど、それは仕方ない。あれは、あれで良かったのだ。

それをいうなら、そもそも会計事務所に勤めなければ大学院に行こうと思わなかったし、新潟に帰らなければ会計の道に入ることもなかったし、当時の彼氏と結婚していたら新潟には帰っていなかった。
このペースで行くと、もしかしたら来年はここには住んでいないかもしれない。でもきっと、それはそれでいいのだ。