庚申塔の勉強会に行ってきた。

国東市国見町にある涛音寮で、庚申塔の勉強会があった。

庚申信仰とは、そもそも道教由来なのだそうだ。
道教では、人には三尸(さんし)という虫が宿っているとする。60日に1度巡ってくる庚申の日には、この虫が寝ている宿主の体から抜け出して天帝にその日頃の行いを告げ口し、人の寿命を縮めさせると考えられていた。そのため、夜眠らないように皆で集まり、神々を祀って過ごした。これを庚申講、または庚申待などと呼ぶ。
この庚申講を3年18回続けた記念に建立されるのが、庚申塔だそうだ。

この庚申信仰が仏教と結びついた場合は「青面(ちょうめん)金剛」、神道と結びついた場合は猿田彦神を彫った庚申塔が多い。猿田彦神と結びついたのは、「申(さる)」につながるからというわかりやすい理由があるが、青面金剛に至っては日本独自の尊像だという。そんなところも日本らしい。

国東半島にはこの庚申塔が数多く残っている。半島全域では1000基ほどあるのではないかという話だった。
しかも「なぜこんなところに」と思うような山間にぽつんと立っていたりもする。(研究が進まないのはそういうところにも理由があるだろう。)当時の生活圏がそこだったのか。それとも他の理由でそこに建てられたのか。想像が膨らむ。

各地の庚申塔は、仁王像のように顔立ちもそれぞれユニークで、左右6本の手に持っているものも違うらしい。次にどこかで庚申塔に出会うのが楽しみになった。